2013年3月17日日曜日

vol.665 稲沢市 丸渕(拈華寺)の円空仏

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 昨年夏、稲沢市平和町にある大相撲大嶽部屋の名古屋場所宿舎へ行き、朝稽古を見学しました(vol.561)。その際、同町内にある拈華寺の円空仏を拝観したいと思い、バイクを走らせました。調べた結果、「新開」から「丸渕」へと地名変更が行われ、また、拈華寺は無くなって(宗教法人が解散して)しまい、丸渕地区にある公民館に円空仏が安置されていることを知りました。
 下の写真が丸渕公民館で、入口に立つ木製の白い柱に「文化財 円空仏」と記されています。


 地元が所有・管理する円空仏ということで、4月になると区長が交代するかもしれないと考えて、昨日、円空仏に会ってきました。
 下の写真が丸渕地区(拈華寺)の円空仏で、阿弥陀如来坐像です(写真は丸渕区長様から許諾を得て撮影しており、転載・再配布等を固く禁止します)。


 丸渕(拈華寺)の阿弥陀如来坐像は、「円空学会だより」27号と、同じく「円空学会だより」28号にて、ユニークなエピソードが紹介されていることから、自分の目で一度確かめておきたい、と。「麻の布でもって磨き込んだ色相い(『円空学会だより』28号9頁)」というだけあって、なるほど像のお身体が輝いていた。
 数多い円空仏の中で、これほど堂々として、立派な阿弥陀如来坐像を、僕は目にしたことがないかもしれない。僕の口からは自然に「南無阿弥陀仏」と声が出てしまい、自分でも驚きました。
 
 丸渕公民館
 稲沢市平和町丸渕下181-1
 (丸渕公民館では通常、円空仏の拝観を行っていませんので、ご注意ください。)

 いつものように拝観のお礼にと、僕が彫った模刻の観音菩薩坐像と千面菩薩像を丸渕区長様に手渡しました。
 文末になってしまいましたが、丸渕区長であるH様のご厚意により、円空仏を特別に拝観させていただきました。写真撮影等にて、大変お世話になったことから、この場を借りて、お礼申し上げます。

0 件のコメント:

コメントを投稿