2012年12月15日土曜日

vol.630 迦楼羅(烏天狗)像の千体仏が完成しました


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 「寒さが厳しくなり、年の暮れも少しずつ近付いてきて、おまけに衆院選で騒がしい」と、そんな世捨て人のようなせりふのひとつでも、思わずつぶやいてみたくなる今日この頃。

 千体仏に挑戦するのは、今回が3度目ですが、学生の頃に経験した登山にどことなく似ており、もうすぐ登頂という8、9合目が最も苦しくて、完成した瞬間には、「やりきった」という達成感で心が満たされました。11月11日から彫り始めて(vol.618)、1日に最多の80体を彫ったときは、さすがに手(指や腕)が痛くなりました。この数日間は死に物狂いの一歩手前といった感じで、一気呵成に彫り進めて、とうとう34日目の昨日、無事に彫り終えました。


 千体仏の材料は大半がヒノキですが、その他にもマキやマホガニーなど、自宅の庭から採ったサカキやクスノキも使用しています。
 迦楼羅(烏天狗)像の背面には、黒色の「荒子観音・円空作・迦楼羅・模刻」と朱色の「永浴仏恩(ほとけさまの恩恵を末永く身に受けられるように)」の2つのハンコを捺しています。ハンコを捺す際には、「南無阿弥陀仏」と唱えています。
 最後に忘れずに記しておくと、円空彫り際して、いつもご指導いただいている「円空仏彫刻・木端の会」の山口様をはじめとして、メンバー諸氏に深謝いたします。また、材料に使用したマホガニーは山口様から頂戴しました(ありがとうございます)。
 こうして書いている今朝は、完成したことで安堵したせいか、どっと疲れが出たように感じています。

 以下は余談で、このブログ(Blogger)に移行してから、今回が500回目の更新になります。何か記念になるような話題が更新できればと、密かに思っていましたが、幸いなことにそれにふさわしい話題となり、これで43歳の誕生日にどうにか花を添えることが出来ました。甥っ子と姪っ子からは、ハートやバラ、ケーキ、スマイルの絵文字が入ったお祝いの嬉しいメールが届きました。

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